LINNから新音楽プラットホーム Selekt DSM 登場

注:本ブログの内容は、筆者個人の見解・感想・意見です。

9月下旬のとある日、久々に我が家のMAJIK DSMのソフトウェアのアップデートを行い、リリースノートを読んでいると、「Selekt DSMシリーズのサポート開始」という項目が目に留まりました。これは聴きなれない名前、きっと新製品に違いないと急いでWebで検索すると、やはりLINN公式ページやWhat Hi-Fi?誌の速報レビューに掲載されていました。

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Selektの名前が暗示する通り、モジュラー構成となっており、必要な機能モジュールを、35センチ四方のコンパクトな前部光沢ブラック+艶消しブラックの2トーンのアルミシャーシに収納する、LINNの新プラットホームであることが判明。これはリアパネルを見るとよく分かります。

DACは上位機種で既に導入済みのKatalyst DAC Architectureが選択可能。これに新開発のD級デジタルアンプを搭載してステレオ・スピーカーを直接駆動することも可能です。モジュラー構成の機器で重要なのは将来の拡張性ですが、私の注目点は、①電源インレット部の「1kW MAX」の表記、②右側にまだ2スロットの空きが存在すること、の2点です。前者からは、電源にまだ十分な拡張余地があることが読み取れ、今後更に高出力(現行AKURATEやKLIMAX級)のD級デジタルパワーアンプを搭載したり、現行のパワーアンプをもう1スロット追加して、チャンネルセパレーションを高めたり、スピーカーをバイアンプ駆動する構成などの発展形も十分考えられます。

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Phono入力はMM/MCの両方に対応。オーディオ誌によっては、Phono入力初段でまずA/D変換してしまい、RIAAイコライザー回路を全てデジタル・フィルタで構成することにより、アナログイコライザーの課題であった受動素子の誤差にまつわる問題を解決できることが期待される、とありましたが、LINN公式ページにはまだそこまで詳細の情報はなく、今後要確認です。同社のターンテーブル内蔵型PhonoステージUrika IIは、同様の回路構成で既に販売開始されていますし、Urika IIではカートリッジ機種による周波数特性等の偏差をデジタルフィルタ回路で補正する機能まで搭載されています。ここまでSelektが対応しているかどうかで、LINNの本気度というか力の入り方が窺えるかもしれません。

気になるお値段ですが、英国では、Katalyst+2chデジタルアンプ搭載タイプ(Selekt DSM w/ Integrated Amp and Katalyst)で 6,750ポンドというのを見かけました。現在1ポンドは150円前後ですので、日本円換算だと100万円強と、既存の中位ラインナップAKURATEシリーズ並みですが、発表されているダイナミックレンジや歪率を見ると、性能・スペックは従来機ラインナップよりも相当向上しているように見受けられます。Katalystの優秀さはこれまでの採用機で既に実績があるところですが、もう一つ私が注目する点はデジタルアンプ。8Ω負荷で片ch50W、4Ω負荷で同100Wと、出力自体はMAJIK並みですが、デジタルアンプに不可欠の出力フィルタ回路をフィードバックループ内に入れることで、フィルタ部品で発生する歪の極小化とドライブ能力の向上を図る意図が感じられます。なお、DACがKatalystでない通常バージョンは、Katalystよりも1,500ポンド(約22万円)安いというので、どちらを選ぶか迷ってしまいそうです。

個人的には、現行のCHAKRAアンプで唯一弱点であった、無信号時の残留雑音が改善されているかどうかが気になっています。特にデスクトップの至近距離でクラシック音楽を聴く場合には、残留雑音が小さいことは重要ですので。

欧州では主要取扱ショップでの試聴会が始まっており、早速私も、11月1日のロンドンでの製品お披露目・試聴会を予約しました。今からとても楽しみです。

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